冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
でも、特に賞を取ったわけでもない私が、フォレスアートを退職したあと、またインテリアコーディネーターの仕事に就ける保証はない。

必死に取った資格を生かせる仕事に携われているのに、それを手放したくないという気持ちが強くて腰が引けるのだ。


もちろん、園田部長の〝俺の意見がすべてだ〟というような無謀で横柄なやり方が許されるものではないとわかっている。

けれど、理不尽がまかり通るケースがしばしばあるのが社会というものだということも知っていた。


「私、辞めたほうがいいのかな」


目を伏せる彼女がそう口にするので首を横に振る。


「この仕事、嫌い?」

「いえ。私、最近インテリアコーディネーターの資格試験の勉強を始めたんです。なくてもできるのはわかっているんですけど、新見さんみたいに堂々と胸を張ってプレゼンできるようになりたくて」


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