冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
犠牲になんてしない。
俺が必ず守る。

俺にそう決意させた七緒は、最高の女だ。

俺を振り回すのはお前だけだよ、七緒。

彼女への愛があふれそうになり思いきり抱きしめると、「ん……」と反応したが深く眠っているようで起きる気配はない。


「お前は俺のものだ。逃がさないぞ」


俺は七緒の額にキスを落としてからまぶたを閉じた。



翌朝。目覚めると隣に七緒の姿がなくて焦る。

あれは夢だったのか?
いや、この手に彼女の柔らかな胸の感覚が残っているから現実だ。

もしかして帰った?

短パンだけはいてリビングに向かうと、ドアを開けた瞬間いい香りが漂ってきて、フライ返しを持った七緒が振り返った。


「おはようございます。朝食、食べますよね?」
「うん。サンキュ」


いつも朝はコーヒーで済ませるのだが、彼女が作ったものならなんでも食べたい。
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