冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「はい。ここの上に事務所を構えております『朝日(あさひ)法律事務所』で弁護士をしております。企業法規に関する案件を主に扱っていますので、少し気になってしまいまして」


だから、労働施策のなんたらというものも知っているんだ。


「そうでしたか」

「会社のそうした部門に相談されるのがよいかと思います。私たち弁護士も相談を承りますが――」

「本当ですか?」


渡りに船だと身を乗り出すと、彼は苦笑している。


「本当ですけど、相談料がかかります」
「あ……。当然ですよね」


彼らは仕事なのだ。私が尾崎さんの話を聞くのとはわけが違う。


「ちなみに、おいくらくらいで……」


少々懐を痛めても解決してもらえるならと尋ねる。
仕事を失いたくないし、尾崎さんも助けたい。


「私は一時間一万円ほどで請け負って――」
「い、一万円!?」


衝撃で大きな声が出てしまい、慌てて口を押えた。
< 35 / 342 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop