冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
つい数秒前まで五十嵐さんを叱っていた人とは思えないさわやかな笑顔だ。

八木沢さんのように外面を飾っているのかしら。
弁護士、恐るべし。


先日の個室に案内されて待っていると、五十嵐さんがお茶を持ってきてくれた。


「すみません。八木沢は出ているようで。担当パラリーガルが連絡を取っておりますが、すぐに戻るかと。多分下にいるので」

「下?」

「八木沢は行き詰まるとカフェに行くんです。さぼっているわけではなくて、気分転換と言いますか……。それでひらめいたりするようでして」


プレジールにいるんだ。覗いてくればよかった。


「緊張されなくて大丈夫ですよ。私もここで働き始めた頃は、〝弁護士は別の人種だ〟くらいに思っていたんですけど、結構普通の人たちなので。あっ、性格は曲がって……。いえ、なんでもありません」


顔が引きつっていたのかもしれない。
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