影がいるから私がいる
私は自分とりっちゃんの名前を申込書に書いた。

役人は用紙を確認し、必要事項を伝えてきた。


「それでは、草耶 海希・相賀 淕。両名は明日、七の刻に転送装置に赴く事。」


「はい。」

「分かりました。」


役人の言葉を受けて、私とりっちゃんは頷きながら答えた。


それと同時に、ゆーちゃんが声をかけてきた。


「受付はこれで終わりだよ♪
さ、皆で私の家に帰ろ♪」


ゆーちゃんの言葉に返事をしかけたけど、そこはギリギリとどまった。

「え?私の家って…私とりっちゃんは、これから今夜泊まる宿を探すつもりなんだけど?」


私が言うと、ゆーちゃんは笑顔で答えてきた。


「ウチに泊まれば良いよ♪
これから宿を探すのは大変だよ。
私もみーちゃんやりっちゃんと、もっと色々話したいしね♪」


ゆーちゃんの提案は嬉しいけど、りっちゃんはどうかな?

私がりっちゃんの方を見ると、りっちゃんは私に優しい笑みを浮かべながら頷いてくれた。


りっちゃんも良いみたいだし、ゆーちゃんの優しさに甘えようかな。


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