【完】華道家の若旦那は、ウブな彼女を離したくない。


「ありがとう、目的ひとつ達成だ」

「え、目的?」

「ふたつ目は君を食事に誘いたい」

「えっ……」


 食事って、あのメッセージカードにも書いてあったけど本気だったんだ……。ただ、社交辞令かと思ったのに。


「どう? 僕と食事はいやかな? それとも、付き合っている方がいますか?」

「そういう方はいませんし、千賀さんと食事が嫌なわけではないです。ただ信じられないと言いますか……」

「信じられない? 何がですか?」

「千賀さんのような素敵な方が私と食事がしたいなんて……」

「なら、食事することは問題ないってことだよね? 今夜、夕食を食べに行こう。ねっ?」


 えぇ……!? 嘘でしょ、というか千賀さんってこんなキャラだったかな。強引に進めるようなことする人じゃなかったと思うんだけど……


「わ、分かりました」

「良かった。じゃあ、夜迎えに行く。時間は後で連絡するよ」

「は、はい」

「お店まで送るよ」


 千賀さんに店まで送られた私は、昼休憩があと十五分だったので急いでお弁当を食べると店内へ戻った。



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