溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
秘書として駐車場の車で待機している皇さんに連絡して、先方の『星凛堂』の濱部社長にも連絡を入れないといけないのに。

頭では分かってるのに、思考が停止していた。

「どうした!?七海」

彼は私の異変に気付く。

「す、すいません・・・」

彼の方が皇さんに連絡を入れた。

彼のスマートフォンの画面の光が室内に僅かばかりの光を齎す。

私は自分のスマートフォンを震える手で起動させようとしたけど、うっかり足許に落としてしまった。

「ほら…」
と彼は私のスマートフォンを拾い上げてくれた。

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