溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
「どうした?怖いのか?七海」

彼の優しい声が響き渡る。

「す、すすいません・・・」
上擦る声。

彼が私に向かってスマートフォンの光を当ててくれた。

「七海は暗いトコが苦手だったんだな…」

自分のスマートフォンの起動させ、明かりを確保した。

皇さんのおかげで、濱部社長とのアポは明日に延期。

「長丁場になりそうだな…トイレは大丈夫か?」

「はい…」

私達はその場に座り込み、復旧を待った。

「・・・このままずっと…七海と一緒に居られたら、いいのにな…」

「加那斗さん・・・!?」

「…もっと早く…裕美との許婚を解消すべきだった…」

「私は加那斗さんのような人と交際できただけで、嬉しいです…」


「…俺はこのまま…七海と別れたくない…」

「私もですよ…」

「じゃ俺と一緒に…何処か遠くに…」

「遠くに行って何をするんですか?」

「何って…二人で結婚して…」

彼が私の手を掴んで来た。


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