溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
あの時、誰かに見られていると思った視線は加那斗さんの視線だった。

「・・・俺はもう二度と君を離さないぞ…奏多だって…裕美は他のオトコと結婚した。俺と君を引き離すモノは何もない…だから…俺と結婚してくれ」

彼は私の手を掴んだ。

「加那斗…さん!?」

「俺がどんな想いで・・・君と最後の夜を過ごしたと思っているんだ…俺の時間はあの時のままだ…月を見る度に君を思い出す・・・」

「あの二人共…俺達は先に出るから…後は適当にやってくれ」

京弥院長と由夢さんがニヤニヤしながら話し掛けて来た。

「え、あ・・・はい…今夜はありがとう御座いました…京弥さん」

「この借りは返してくれよ。相良」

「はい」

「え!?待って下さい…」
「奏多君のコトは幸人さんに任せておいて…私も帰るし、朝まで預かっておくから…」

「由夢さん!!?あの・・・」
「お気遣い…ありがとう御座います」

「じゃ」
二人は短く手を振り、バンケットルームを出て行った。
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