溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
「京弥さんから訊いたよ…お前がずっと槇村家にお世話になってたコト」

「それはシンママに対しての子育て支援の延長でお世話になっていただけです」

『槇村レディースクリック』は子供は天から授かり物だと言って病院が全面的にバックアップして、様々な形で子育てサポートを展開していた。
特に力を入れているのが、シングルマザーへの支援だった。
『クリニック』には無料の母子寮があり、住み込みで働く私と同じシンママも多かった。だから、私は特別じゃない。

「これからは一人じゃないぞ。七海…今からでも、俺と奏多の三人で暮らせないか?」

「加那斗さん・・・」

「…離れていた五年間は取り戻せないかもしれない…でも、これからの先の時間は…」

「私…」


瞼の奥が熱い。
目の前の彼の顔が涙でキレイに見えなくなっていく。

「七海…愛してる…」
彼の甘いキスが私の唇に注がれる。

口移しで伝わる五年経っても、揺るがなかった愛。

私も拙に舌を絡めて自分の愛を彼に伝えた。



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