GET BACK TOGETHER
それからトイレに入った私はフーと息を吐く。

もう、帰ろうかな……。

やっぱり帰るべきだった。
戻ったら沙希ちゃんと朋ちゃんに言おう。

そう思ってトイレの扉を開けた。


え。


トイレから出るとまさかの佐々木君。
私は固まった。
すると私の方に突然近付いてきた。


「あのビンゴの景品、光輝と使ったの?」

耳元で囁かれると、身体には一瞬で鳥肌が立った。

気持ちが悪くて勢いよく彼から離れた。


「……佐々木君には関係ないでしょ」

目すら見たくなくて斜め下を見ながら返した。

景品のことなんてスッカリ忘れていた。

この人はいつも私に絡んでくる。

まだ私を軽い女だと思っているのか。

もうこの人とは話したくない。

私は部屋に戻ろうと足を踏み出そうと上半身を捩ったら、肩を掴まれた。
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