GET BACK TOGETHER
私は心を決めて携帯を握る。

だが連絡をしようと電話帳を開けたのに指が動いてくれない。

電話で訊くのは勇気がいるし、電話越しでも光輝の声で「無理」って光輝に言われるのはキツいからLINEにしよう。

でも、なんて書こう……。


『来月の一日、空いてる?』

悩んだ末、シンプルな文に。

とりあえず予定が空いているか訊くことにした。
自分の誕生日は伏せて。

本当は何で連絡がないか訊きたかったけれど、もう私とは終わりだとそこで言われたら辛いから書けなかった。


ピロリン。

すぐに手の中の携帯が鳴った。
私は急いで携帯を立ち上げる。


『無理』


五年間一緒にいた時は毎年お祝いしてくれた私の誕生日。

あっさりと断られた。

光輝はもう覚えてなんかない。


その一言に傷付くけれど、返事が返ってきたということはまた会ってくれるってことだよね?

だって彼女にバレて私を切りたいなら返事なんて返してこないよね?

仕事が忙しかっただけだったんだ。
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