GET BACK TOGETHER
「安東さんと別れたんだって?」

佐々木が嫌味ったらしく笑いながら俺のところにやってきた。

「捨てられなんて可哀相な男……」

うるせぇよ。

「安東さん、地元出てっちゃったのは光輝のせいか?」

え。

絵麻はもうあそこにも居ないのか……?

驚いて見れなかった佐々木の方へと顔を向けると嫌味ったらしい笑みを浮かべた。

「次の男に行っちゃったんだな」

俺の心は抉られるばかり。




それなのに俺は二年後、東京の設計事務所に就職した。

絵麻に会いたかっただけかもしれない。

なんて未練がましい男なんだろう……。

暫くは実家に住んでいた。

絵麻に会えるかもしれないって思ったから。

でも絵麻には会えない。

絵麻は何処に居るんだろう……。

いつも絵麻のことばかり考えている。

俺って女々しすぎる。

俺は捨てられたのに……。
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