GET BACK TOGETHER
「さっき何か言おうとしてたけど、何だった?」

「大したことじゃないよ」

俺には大したことだけれど、先程の絵麻と同じように返した。
遮られてしまったから落ち着いてからまた切り出そうと思った。

ビンゴのガラガラを進行役が回し始めた。
進行役が番号を言った後、絵麻の紙を見ると同じ番号があるのに絵麻は全然空けようとせず紙を見つめている。

「絵麻、ここ。当たってる」

俺は気になって絵麻の紙の番号を指差した。

「き、気付かなかった!あ、ありがと!」

「開けないの?開ける?」

絵麻は首を縦にコクコク振る。

その反応も昔に似てるなんて思い出したら思わず笑みが溢れた。

俺は絵麻のビンゴの紙の穴を開ける。

すると開けている最中に番号が聞こえてきた。
絵麻の紙をついでに確認するとまた当たっている。

「また当たった。凄い、絵麻」

「ほ、本当だねっ」

「また開ける?」

絵麻は再びうんうんと相槌を打っている。
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