GET BACK TOGETHER
「俺の番号は変わってないよ」

「……番号変わっちゃったし、消しちゃったから……」

絵麻は気まずそうに目を伏せる。

知ってる。
俺はあの時はもう用無しだったわけだしな。

絵麻の鞄をベッドまで持っていった。
早く絵麻から離れたかったから。

すぐに赤外線通信で番号を交換した。


「ありがと」

柔らかく笑ってお礼を返す絵麻。

俺が勘違いするような顔、しないで。

絵麻がその後携帯を確認し始めたので、ホテル代を思い出した俺は机に一万円札を置いた。


「え。多いーー「ごめん、また連絡する」


嘘だよ。

俺からは連絡はしない。

絶対に。


もう絵麻に二度と溺れたくないから。
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