GET BACK TOGETHER
緊張する……

でも、伝えるんだ……

光輝に会うためにここに来たんだって……


私は脚の上に置いている手をグッと握りしめて心を決めて口を開く。


「……そんなわけ――『ではではー!今からビンゴ大会始めまーすっ!』


私を邪魔するかのように店内に響いたマイクからの声。


「今、何か言おうとしてなかった?」

タイミングの悪さに恨めしく思っていると光輝が言った。

「大したことじゃないよ!」

私は笑いながら手を振って流した。

本当は大したことだよ。
でも今このタイミングでは言いづらい。
だって周りは、


『一位はなんと高級ホテルのレストランの豪華ディナーペアお食事券三万円分!』

ビンゴゲームの景品に盛り上がり始めたから。


でも言えなくても良かったかもしれない。

だってこの中で告白して、フラれることを全く考えていなかった。
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