GET BACK TOGETHER
あの頃は光輝の色んなことを知っていた。

好きなもの、嫌いなものも沢山。

光輝の全部を知っていた。


でも六年の歳月は、私の知らない光輝を作り出した。


「思ってた通りだった」

落ち込んでいたら突然光輝が言った。

「お酒に弱いだろうなって」


思ってたってことは、私のことを別れてからも考えてくれたの……?

落ち込んでいたのに、一瞬で胸が熱くなって一八〇度コロっと変わる心。


「絵麻、今日は来ないかと思った」

「え?どうして?」

「俺に会いたくないかなって」

眉を下げて苦笑いの光輝。


そうか。
そうだよね。

ちゃんと言わないと。

そのために私はここに来たの……。
< 28 / 481 >

この作品をシェア

pagetop