GET BACK TOGETHER
「大丈夫!?」

男が心配そうな顔で絵麻の顔を覗いている。

その距離、二十センチほど。

近すぎるだろ。

苛々する。

俺は足を踏み出した。

「絵麻」

呼び掛けると目を見開いている絵麻とすぐに視線が絡んだ。
すると真横の男が俺を警戒するような目で見てきた。

「知り合い?」

「あ、はい……」

男に訊かれて絵麻は返す。
すると男が俺を見た。

「ごめんね、絵麻ちゃん飲みすぎてるからまた今度」


は?

何でお前が決めるわけ?

ごめんって何でお前に言われなきゃいけないわけ?


そして男は絵麻の手を引いて俺から遠ざかるように歩き始めた。
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