GET BACK TOGETHER
「……光輝は帰らなくて良いの?」

俺は約束なんて無い。

絵麻しかいないから。

「絵麻は帰りたいの?」

それよりもはぐらかさないで。

ドキドキしながら返答を待っていると、絵麻は首を横に振った。

その答えに俺は一気に嬉しくなった。


俺、今度こそ、喜んで、良いよな……?


その時、絵麻の首筋の痕が見えた。
痛々しそうな歯形がついていて申し訳なさで胸が苦しくなった。

俺は絵麻の首筋に指を伸ばす。

「ごめん、痕ついちゃった」

「え?」

こんなガキみたいなことして、大人げなさすぎた。

「服、着替えよ」

「わっ!」

俺は絵麻の手を引っ張ってベッドから絵麻を下ろした。
そのまま絵麻の手を引いて服があるパウダールームへ行くと落ちている自分の服を拾う。
すぐに俺は服を全部着終えたが、絵麻は未だ裸のまま鏡をじぃっと見ていた。
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