GET BACK TOGETHER


「光輝!また納期勘違いしてる!こっち先に終わらせてって言ったでしょ!?」

「ごめん、悪い……」

「とりあえずこっちを今日中に何とかさせよう!」


アレから数日後、雪那に今日も俺は怒られる。

前に進めると思っていたのに、全然進めない俺。

それどころかミスは増えるばかり。


あれから心は空っぽになった気分。

仕事は睡眠時間を削られることも多々あったし、辛いと思うこともあったけれど好きな仕事をしていたから楽しかった。

でも今は通勤電車の中で好きだったはずの音楽を聴いても耳障りで、仕事をしていても達成感を感じない。

全てがただただ億劫になってきた。




今日も俺は仕方なく設計図に向かっていた。

すると机の上の携帯が震えた。


「え」

俺は目を見開く。

だって携帯の画面には『着信 絵麻』と書いてあるから。


無視しなきゃいけないのに、声が聞きたいなんて考えてしまう。

そして次には絵麻が婚約者を捨てて俺を選んでくれたかもしれないなんて、都合の良いことを考えてしまう。
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