GET BACK TOGETHER
それから数日後。
俺は今日も職場で設計図に向かっていた。


「あの元カノに会った日から更に暗い顔に磨きがかかった」

俺の隣にいつの間にか立っていた雪那が言った。
更に磨きが掛かってる、か……。

「また私がやってあげようか?」

「もうあれで充分だから」

そう返すと雪那は深い溜め息を吐く。

「あの子のこと、もう忘れられたの?」

「忘れたよ。心も冷め切ってる」

俺の心はもう二度と絵麻に熱くなることはないって断言できる。

今はそれくらい絵麻を軽蔑してる。


「未だに彼女の誕生日を携帯のパスワードにして未練タラタラのくせに」

「……は?」

俺は雪那の一言に目を見開いた。

だって……


「何でお前、俺の携帯のパスワードを知ってんの……?」

眉を寄せながら雪那に言った。

「……」

だが何も答えず俺を無表情で見つめる雪那。
< 345 / 481 >

この作品をシェア

pagetop