GET BACK TOGETHER
「絵麻、要るもの鞄でも袋にでも積めてね」

「……」

絵麻は何も言わない。
立ったまま。

「絵麻?」

俺は不思議に思ってもう一度声を掛けた。

絵麻の顔が真っ青だった。

ある一点を見ている。

俺は絵麻の視線の先を追う。

俺は先にあったものを見て、目を見開いてしまった。

机の上には赤ちゃんの雑誌と小さな靴下が透明の袋に入っていた。

それを見たら胸がまた痛くなって引き裂かれそうになった。

動けないでいたら絵麻が突然それを掴んだ。

そしてすぐにガコン!と大きな音。

絵麻はゴミ箱に捨てた。

俺は呆然と見てるしか出来なくて。

そんな俺に構うことなく絵麻はクローゼットを開いて服を詰め出した。




絵麻の荷物を運んで俺のマンションに向かった。
トイレとお風呂を説明してリビングに向かう。
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