GET BACK TOGETHER
リビングのソファベッドに座るとドッと疲れが押し寄せてきた。


絵麻の叫び声、近所迷惑になってなかったかな……。
壁は厚いからきっと大丈夫だとは思うけれど、三十分は叫び続けていたから。

それよりも、絵麻は赤ちゃんを取り返すために来たのか。

それでも病院で会った初日みたいに拒絶されたわけじゃないから、俺に頼ってくれたってプラスに考えよう。

俺の頑張り次第で、絵麻は元に戻るはずだから……




絵麻との生活二日目。
俺は朝七時に絵麻の寝ている部屋にノックをして返事も聞かずに入る。
絵麻はまだ寝ていたが、カーテンを開けた。
太陽の日差しが部屋を照らした。

「おはよう絵麻、朝だよ。ご飯にしよう」

肩を揺らして絵麻を起こした。
精神病を持っている人には、規則正しい生活をさせて日光を浴びさせるのが良いって書いてあったから。

「ん~……」

絵麻は不機嫌な顔をしたまま俺を見ようともしない。
昨日のことを怒っているのか、俺に無理矢理起こされて怒っているのか。
でもそんなことくらいで凹まないから。

「服を着替えて」


そう言って部屋を出たのに、数分後部屋からゆっくりと歩いて出てきた絵麻は俺のTシャツを着たまま。
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