GET BACK TOGETHER
その後、反応はしてくれなかったけれど嬉しくて仕方なかった。


夜、俺は毎日、絵麻が泣いていないか苦しんでいないか心配で遅くまで起きている。
いつもは鼻を啜る音が聞こえたけれど、今日は聞こえてこなかった。




そしてついに二十日目で絵麻が明らかに善くなってきているのを感じる出来事が起こる。




「どうして、光輝が私と居るの……?」

朝ご飯を食べていたら、突然絵麻が俺に言った。
俺は突然飛んできた会話に驚いて一瞬フリーズしてしまったけれど慌てて笑顔を作った。

「絵麻が好きだから」

俺は微笑んで返した。


きっとこのままいけば絵麻はすぐによくなる。
そう確信した。




そして次の日の二十一日目。
絵麻が此処に来て三週間目で自分から初めて動いた。


「オレンジジュース、飲んで良いかな……」

朝ご飯を作っていたら、いつの間にか起きてきた絵麻がキッチンの隅に遠慮がちに立っていた。

「コップ出すよ!」

そう言って俺が急いで食器棚を開けた時だった。
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