GET BACK TOGETHER
「私があの時、話すべきだったんだよ……。あの時、見た、写メに、ショックを受けた、ことも、キスシーンを、目の前で、見てしまった、ことも……っ」

光輝が言ってくれるのを待っていただけ……。


「光輝……ごめん……ごめんね……」


私は貴方にちゃんと自分の気持ちを伝えたこともなかった。

傍に居れば、キスを返せば、気持ちは伝わってるだろうって思い込んでいた。

本当は私よりも光輝の方がずっと不安だったんだと今更気付いた。

沢山謝りたい。

でも今、伝えるべきなのは謝罪じゃない。


「私のために、サンドイッチを、作ってくれて、ありがとう……。冷蔵庫に、私の、大好きな、オレンジジュースを、入れて、おいて、くれて、ありがとう……っ。ずっと、あげた、マグカップを、持っていて、くれて、ありがとう……っ」

私は嗚咽を出しながらも必死に伝える。


光輝が居てくれたからあの暗闇から抜け出せた。

光輝が居てくれなかったら私は今、此処には居ない……。


「こんな、私と、居て、くれて、ありがとう……っ」


目の前の光輝は涙でボヤけてよく見えない。

すると光輝が私の手をぎゅっと優しく握ると、私をギュッと抱き締めた。
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