相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~

「・・・妻と昨日…食事・・・」

「彼女に乳児検診をお願いしたので、そのお礼を兼ねて一緒に食事をしました。それが何か?」

「いや別に…」

「・・・遥先生のような女性は君には合わないと思うよ…」
俺が茶髪だから、見た目で判断しているような口ぶりだった。
「・・・俺は兄貴と違う…一緒にしないでください…院長」

「…君も急がないといけないんじゃないのか?槇村先生」

「俺は遥しか見てませんから…兄貴や俺を目の敵にするのはいい。でも、遥は関係ない!遥を兄貴の復讐の道具に使うのは止めて下さい」

「・・・」
高坂院長は何も言わず行ってしまった。

追い駆けて、もっと文句を言いたい気分だったが、院長の言う通り急いでいる俺はそのまま言葉を吞みこみ、車に乗って東亜へと急いだ。

< 106 / 230 >

この作品をシェア

pagetop