相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
俺は東亜に戻り、急いで予定帝王切開のオペの準備を始める。

高坂院長は遥が一番苦しかった時、寄り添った人。
俺がこうして遥と共に居られるのは彼が病を完治させたから。

だから、出来るなら彼を目の敵にはしたくない。

俺は純粋に高坂院長に感謝している。

オペは成功し、無事に女児が誕生した。

医局に戻り、デスクの椅子に腰を下ろす。

明後日の予定帝王切開のクリパスの記入やら色々と…俺が一番苦手とする事務作業。

院内の売店で買った昆布おにぎりを齧りながら缶コーヒーを飲み、少し休憩を取った。

何だか急に遥の声が訊きたくなって、PHSを手に取り、電話を掛ける。

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