相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
ステージの袖、中田さんと休憩を取っていると一人の若い長身のイケメンが来た。

「あの・・・槇村先生の奥さん」

「…あ、はい…」

「初めまして…俺は高屋雅樹(タカヤマサキ)です」

「えっ!?あ・・・」

老舗百貨店『高屋』の副社長・・・


ステージから見ていても、男性一人の参加者だったので、目立っていた。

「あの『高屋』の…」

「えぇ~まぁー・・・まさか…槇村先生にこんなお綺麗な奥さんが居るなんて…」

「いえ・・・本日はすいません…」

「いいんですよ・・・今日、勉強会があるの…すっかり忘れていて…妻は昨日から実家に帰っています…俺だけの参加で…何だか…目立っているようで恥ずかしいです」

< 142 / 230 >

この作品をシェア

pagetop