相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
母は俺が生まれて一週間後に亡くなった。
母の温もりを知らない俺。俺はずっと寂しかった。
ママに甘えている幼稚園のお友達たちがとても羨ましかった。
母が死んだのは俺のせいだから…
父さんや兄貴にはそんなコトは一言も言えなかった。
笑みを浮かべて本当のキモチは心の中にずっと仕舞い込んでいた。
母と子の絆は父と子の絆よりも深くて尊い。
貴方は奇跡的に助かった人。
だから、また奇跡的に助かるかもしれない。
「お願いだから…逝かないで…梓さん…あの子を一人をしないでください!!」
俺は心肺蘇生を続けながら泣きそうになった。
「槇村・・・」
「もうよせっ…」
「でも・・・」
「彼女の心拍が再開した…お前の願いが叶ったんだ・・・」