相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~

母は俺が生まれて一週間後に亡くなった。

母の温もりを知らない俺。俺はずっと寂しかった。
ママに甘えている幼稚園のお友達たちがとても羨ましかった。
母が死んだのは俺のせいだから…
父さんや兄貴にはそんなコトは一言も言えなかった。
笑みを浮かべて本当のキモチは心の中にずっと仕舞い込んでいた。

母と子の絆は父と子の絆よりも深くて尊い。

貴方は奇跡的に助かった人。

だから、また奇跡的に助かるかもしれない。

「お願いだから…逝かないで…梓さん…あの子を一人をしないでください!!」




俺は心肺蘇生を続けながら泣きそうになった。

「槇村・・・」

「もうよせっ…」

「でも・・・」

「彼女の心拍が再開した…お前の願いが叶ったんだ・・・」



< 165 / 230 >

この作品をシェア

pagetop