相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
「今夜は俺が和香ちゃん、風呂入れるよ…」

「ありがとう…助かるわ」

もうすぐお別れの姪っ子のお世話を分担した。

私達のベットの隣のベビーベットで眠る和香ちゃん。

「やっぱ・・・赤ちゃんの寝顔は天使だな…見てて、全然飽きないよ」
奏弥さんは和香ちゃんの寝顔をジッと見つめた。

私と奏弥さんでは決して味わえない幸せ。

二人で生きると決めて、結婚したのに。

彼の和香ちゃんを見つめるパパのような眼差しが切なかった。
私は彼の子を産んであげられない。
この腕の中に抱っこさせてあげることが出来ない。

「ゴメン…奏弥さん」

「どうした?遥」

「何もない…」

悲しそうな目をする私の肩をギュッと抱き締めてくれた。

そしてそのままシーツの上に二人で倒れ込む。

「愛してるよ…遥」

優しい彼の囁きに絆され、そのままカラダを委ねた。

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