敏腕CEOは執愛で契約妻の初めてを暴きたい
雪村さんを恨む気持ちは少しもない。嘘でよかったと、ただただほっとしている。

仁くんを失わなくてよかった。

「仁くん、疑ってごめんね」

そして、私は自分の弱さに自己嫌悪に陥っていた。

「その話はあとだ。まずは俺たちの家に帰ろう」

「うん……。帰って晩ごはん食べようか?」

ここに来る前に、すぐに食べられるようにと準備済みだった。

「ああ。空腹でフラフラだ」

仁くんの言葉に笑いながら連れ立ってカフェを出る。

マンションに着くと、私は作り置きしていたハッシュドビーフの鍋を温めた。

さっと食事を済ませ、リビングのソファで再び仁くんと向き合う。

少し時間が取れ、おなかも満たされたので、幾分か気持ちも落ち着いていた。

「約束の三カ月が過ぎたが、美玖はこれからも俺と一緒にいてくれるか?」

仁くんは私の目を真っすぐに見据える。

「仁くん、私を許してくれるの?」

「カフェで言っただろ。今回のことは、美玖を信用させられなかった俺が悪い」

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