敏腕CEOは執愛で契約妻の初めてを暴きたい
「じゃあそろそろおいとましようかしら。新婚さんの邪魔はしちゃだめよね」

お義母さんの一声で、両親たちは立ち上がった。

「仲良くな」

お義父さんが私と仁くんの肩を叩き、あっという間に四人が去っていく。

いきなりやって来ていきなり帰っていくなんて、まるで嵐のようだ。

「でもなんか、みんなでわいわい楽しかったね」

私はリビングを片付けながら、仁くんに声をかけた。

これからも家族みんなで笑い合っていたいと思う。

「そうだな」

穏やかな表情でうなずく仁くんに、私も顔がほころんだ。

「それでね、さっきの件なんだけど。私が初めてっていう」

「それ、そんなにこだわる話か?」

仁くんは眉を跳ね上げた。

私は真顔になる。

「そんなにこだわる話だよ。まだ驚きが続いてる」

「詳しく聞きたいならベッドでな」

艶然と微笑まれ、私はわなないた。

「ほら、そういうところだよ! 私が初めてとは思えない返し方じゃないでしょ? もしかして仁くんって魔性の男なの?」

根っからこういう性質なのだろうか。仁くんにはまだまだ私の知らない部分がある。

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