敏腕CEOは執愛で契約妻の初めてを暴きたい
そして私はプロポーズを受けた一カ月後に、海の見えるチャペルで仁くんと家族挙式を行った。超超スピード婚だ。

式は私の希望で身内だけの小さなものにしてもらい、披露宴はしなかった。

私の花嫁姿に感動して涙ぐむ両親の姿に、結婚してよかったと心から思う。

仁くんは彼のお母さんに「仁! 必ず美玖ちゃんを幸せにするのよ!」と何度もお尻を叩かれていた。

仁くんはうんざりした顔をしつつも「わかってる」と短く答える。さすがの仁くんも両親には逆らえないようだ。

私は仁くんの隣でずっと笑っていた。

和気あいあいとした楽しい結婚式だった。

無事に式を終えると、料亭に移動して家族で食事をし、私と仁くんは区役所に婚姻届を提出する。

晴れてその夜から、新居で彼との結婚生活が始まった。


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