敏腕CEOは執愛で契約妻の初めてを暴きたい
仁くんはツッコミを入れたが私は本気だった。なんだかすべての設備が現実離れしていて、まるで遊園地のアトラクションのような感じなのだ。

「朝早くから結婚式の準備で大変だっただろ。先に風呂に入って来いよ」

落ち着かずにうろうろしていると、仁くんに勧められた。

新郎の仁くんは十時頃式場にやって来たけれど、新婦の私はメイクやヘアセットなど、早朝から大忙しだったのだ。

「うん、じゃあ先に入るね」

外国映画のワンシーンに出てきそうなバスルームで、一日の疲れを癒やす。

どうしてもテンションが上がってしまい、両手両足を伸ばして大きなバスタブに浮いてみた。仰向けだったのでなにもかも丸出しだけれど、誰も見ていないから問題ない。さすがに泳がなかったが満足する。

お風呂から上がり、先日仁くんとお揃いで購入したシルクの半袖パジャマを着た。

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