敏腕CEOは執愛で契約妻の初めてを暴きたい
「へえ? おまえそれ、いつまで言っていられるだろな?」

「え? んっ!」

いきなり両手首を掴まれ、キスしながらシーツに押し倒された。

仁くんの唇と自分の唇が触れているのが信じられなくて、私は目を白黒させながら必死に口づけをほどこうとする。

けれど覆い被さる仁くんからは逃げられず、もっと深く結び直されてしまう。

「んぅ……、んん……っ」

濡れた熱い舌で唇を抉じ開けられた。

仁くんは我が物顔で私の口内を舐め回し、舌を付け根から搦め取る。

クラクラ目眩がするような口づけだった。

「ぁ……」

「おまえもう、ずいぶんとろけた顔になってるけど?」

低く笑った仁くんに、私はかあっとなる。

「とろけてなんか……」

「かわいいな」

視線を彷徨わせていると、甘い声でささやかれた。

不意打ちに次ぐ不意打ちに、私の心臓は高速で脈を打つ。

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