敏腕CEOは執愛で契約妻の初めてを暴きたい
もちろん私も仁くんもお互いにいい歳で、過去に恋人くらいいて当たり前だ。雪村さんの存在はなんらおかしくはない。
でもそう自分を納得させようとしても、ずっと私だけを好きだと言っていた仁くんに、ほかに交際していた女性がいたのは少なからずショックだった。
しかも彼女の言い方にも、少し引っかかる。
「私と結婚するまで、ですか?」
質問すると、雪村さんはうなずく。
「はい。私が彼に別れを告げられたのは、彼とあなたの結婚が決まってからです」
「それは……仁くんが雪村さんを捨てて私に乗り換えたということですか?」
「その通りです」
一瞬時が止まった。
仁くんがそんな不誠実なことをするなんて信じられない。
でも私は仁くんの女性関係をなにも知らないから否定もできなかった。
あのとき、仁くんは当然誰とも付き合っていなかったから私にプロポーズしてくれたのだと思い込んでいたのに、実は雪村さんがいたなんて。
でもそう自分を納得させようとしても、ずっと私だけを好きだと言っていた仁くんに、ほかに交際していた女性がいたのは少なからずショックだった。
しかも彼女の言い方にも、少し引っかかる。
「私と結婚するまで、ですか?」
質問すると、雪村さんはうなずく。
「はい。私が彼に別れを告げられたのは、彼とあなたの結婚が決まってからです」
「それは……仁くんが雪村さんを捨てて私に乗り換えたということですか?」
「その通りです」
一瞬時が止まった。
仁くんがそんな不誠実なことをするなんて信じられない。
でも私は仁くんの女性関係をなにも知らないから否定もできなかった。
あのとき、仁くんは当然誰とも付き合っていなかったから私にプロポーズしてくれたのだと思い込んでいたのに、実は雪村さんがいたなんて。