敏腕CEOは執愛で契約妻の初めてを暴きたい
食事の後片付けが終わったとき、母は「そうそう」となにかを思い出したように、リビングのチェストから一枚の写真を取り出した。
「これ、アルバムに綴じ忘れていたみたいで、この間ひょっこり出てきたの」
母が私に差し出したのは、幼い頃の私と仁くんの写真だった。
写真に入っている日付によると、私が七歳、仁くんが十歳の夏のものだ。
場所は我が家のリビングで、私たちは隣り合って座りながらスイカを食べている。
仁くんはこの頃から顔が完成されていて、整った面差しをしていた。
タンクトップ姿の私の左腕には大きな絆創膏が貼られている。生傷が絶えなかった私らしい。
「美玖、この怪我を覚えてる?」
母に訊かれ、私は首をかしげる。
「さあ。いっつも傷だらけだったからわからない。どっかでぶつけたのかな?」
「これは美玖が仁くんを庇って負ったものなのよ」
「え?」
「これ、アルバムに綴じ忘れていたみたいで、この間ひょっこり出てきたの」
母が私に差し出したのは、幼い頃の私と仁くんの写真だった。
写真に入っている日付によると、私が七歳、仁くんが十歳の夏のものだ。
場所は我が家のリビングで、私たちは隣り合って座りながらスイカを食べている。
仁くんはこの頃から顔が完成されていて、整った面差しをしていた。
タンクトップ姿の私の左腕には大きな絆創膏が貼られている。生傷が絶えなかった私らしい。
「美玖、この怪我を覚えてる?」
母に訊かれ、私は首をかしげる。
「さあ。いっつも傷だらけだったからわからない。どっかでぶつけたのかな?」
「これは美玖が仁くんを庇って負ったものなのよ」
「え?」