青空

いらない存在 幸矢

--ピーっ
「終了ー、右の勝利ー!」
「っち、またお前かよ」
幸矢「すまん」「もう、来んでええ」
幸矢「俺がいない方がいいもんな」

くそ、負けた
このダメ男、俺は下村幸矢
高1でサッカー部
試合の練習だが昨日も今日も俺のせいで負けた
早くも退部か?

幸矢「くそっ、何で全部俺のせいだよ
どうせ、抜きたいんだろーが」
--「そうじゃないっ」

顔をあげると胸元まであるストレート髪が
似合う女の子
赤のリボンだから同じ1年なのかな

幸矢「、、」
「何でそうなるのよっ。
自分にもっと自信もちなよっ」

それだけ言葉を残して去って行った

自信か、、
今の俺にはそんなのもてねぇや、、

それから数日、あの女子を見かけることはなかった
もしかしたらD〜F組なのか?

俺の高校はA〜Fのクラスに分かれている
A〜Cは文系、D〜Fは理系
でも、教室は離れているから
めったにD〜Fを見かけることはない

あの日から自信について考えてみたけど
やっぱりだめだ、、

昨日の練習もまた俺のせい、、
「同じこと、何度も言わせるな!
そうだったら二度とくんな」

外授業、終わってから悩んでいた
幸矢「ちょっとジュース買ってくるわ」
「幸矢、どうしたんだよっ」

1人になりたいから自販機の近くにある
ベンチに腰掛けた

サッカーのことで授業も集中できないや

幸矢「はーっ」

バタバタバタっ
「ため息ついたら幸せ逃げるっ」

どこかで聞き覚えのある声
発言も
もしかしたら、、

うずくめてた顔をあげたら
また、この前と同じ表情であの女子

サッカーで負けた時に
"自信もちなよ,,って言い残して行った

今日は体操着で髪を上げている
体育の後か前なのかな

ガチャっ
きっと喉乾いてジュースを買いに来たんだろう、、
また、行くのかな、、
少し、話したい、、
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