聖夜に身ごもったら、冷徹御曹司が溺甘な旦那様になりました
玲奈も『出産の報告くらいはしようと』思いながらも、結局メールも電話もできていなかった。佐和はもう縁を切ったつもりでいるのでは?という怖さもあり、勇気が出なかったのだ。
十弥は小さくうなずいた。
「プライベートのメールは読んでもらえないかもしれないと思って、お義母さんの会社に手紙を出した」
「会社宛てか。思いつかなかったな」
玲奈はくすりと笑う。
「ありがとう、十弥」
「玲奈を産んで育ててくれた人だ。俺もできたら仲よくしたい」
「そうだね。きっといつか」
【お母さんへ メールありがとう。おめでとうの言葉、すごくうれしかった。これまで私を育ててくれて本当にありがとう。お母さんの孤独をわかってあげられなくてごめんね。これからはもっとたくさん、いろいろな話をしたい。いつかあかりにも会いにきてほしい。ずっと待ってるからね。 玲奈より】
玲奈はそう佐和に返信した。佐和からの返事はなかったが、いつまででも待とうと思えた。明るい未来を迷わずに信じることができる。それは、十弥が、愛する夫が隣にいてくれるからだ。
「愛してるよ、玲奈」
毎晩欠かさずささやかれるその台詞を、玲奈は胸に抱きしめた。
「私も。十弥を愛してる」
十弥は小さくうなずいた。
「プライベートのメールは読んでもらえないかもしれないと思って、お義母さんの会社に手紙を出した」
「会社宛てか。思いつかなかったな」
玲奈はくすりと笑う。
「ありがとう、十弥」
「玲奈を産んで育ててくれた人だ。俺もできたら仲よくしたい」
「そうだね。きっといつか」
【お母さんへ メールありがとう。おめでとうの言葉、すごくうれしかった。これまで私を育ててくれて本当にありがとう。お母さんの孤独をわかってあげられなくてごめんね。これからはもっとたくさん、いろいろな話をしたい。いつかあかりにも会いにきてほしい。ずっと待ってるからね。 玲奈より】
玲奈はそう佐和に返信した。佐和からの返事はなかったが、いつまででも待とうと思えた。明るい未来を迷わずに信じることができる。それは、十弥が、愛する夫が隣にいてくれるからだ。
「愛してるよ、玲奈」
毎晩欠かさずささやかれるその台詞を、玲奈は胸に抱きしめた。
「私も。十弥を愛してる」