好きっていえない2人の関係
荷物をまとめながら朱里は泣いていた。
涙を必死に拭いながら、帰る準備をしていた。
「なあ、朱里」
哲平は小さな声で名前を呼んだ。
「なに?」
朱里は荷物をまとめながら返事をした。
こっちは見てくれなかった。
「俺は、このまま朱里と話していたい。」
哲平は自分の気持ちを素直に伝えようと思った。
すると朱里は荷物を持って立ち上がって、振り返った。
「あの時、なんで家に行きたいなんて言ったんだろう笑」
朱里は泣きながらも笑って答えた。
「あの時までの関係に戻れたらいいのにね笑」
そうか。あの時から既に間違ってたんだ。
「もう、話すことはないと思うよ。きっと、
私バイト掛け持ちすることになったからサークルやめるんだー」
これでもう最後なのか。
「そうなんだ」
哲平は下を向いて答えた。
朱里が横を通って玄関に向かっていった。