天才外科医と身ごもり盲愛婚~愛し子ごとこの手で抱きたい~
「ん……」
薄く瞼を開いた勇悟が、私の姿を確認する。そうしてまた目を閉じながらも、私の背中にギュッと腕を回して、優しく抱きしめてくれた。
「親って大変だな……。俺たちも双子だったから、うちの両親も苦労したんだろうな」
寝起きのかすれた声で、勇悟がふと呟く。
「そうだね。自分に子どもができて初めて、本当の意味で感謝できるようになった」
「親孝行の意味でも、結婚式は派手にやろうな。もうちょっと、子どもたちが大きくなったら」
「うん。絶対素敵な結婚式にしよう」
私はそう言ってから、最近こんななにげない会話すらまともにできていなかったな、としみじみ驚く。
今日は聡悟くんたちが来てくれたからだけれど、そうでなくても夫婦で会話ぐらいはちゃんと交わしたい。
育児に追われる毎日は簡単に変わらないだろうけれど、気持ちだけでももう少し余裕が持てるといいな。
「それにしても、いつぶりだ……? こんなふうに絢美とくっついたの」
「わかんない。忘れてたね、こういう幸せ」
「ああ。けど、思い出したら一気に欲が出るな」