天才外科医と身ごもり盲愛婚~愛し子ごとこの手で抱きたい~
勇悟はそう言うと、そっと私の体を離して瞳を覗き、唇を重ねてきた。
会話さえできていなかった私たちは、当然触れるだけのキスすらご無沙汰。久々の甘い感触が、妙に照れくさい。
「そろそろ聡悟くんたちも疲れているだろうから、戻ろっか」
「だな。……でも、あと一回だけ」
形のよい勇悟の唇が再び私のそれを塞ぎ、胸がドキンと鳴る。キスは予告通り一回で離れていったけれど、今度は私が物足りなくなって、自分から唇を寄せる。
すると勇悟も堪えきれなくなったように、より深いキスを仕掛けてきた。
「ん、ん……っ」
夫婦の寝室に甘い吐息とリップ音、唾液の濡れた音が響いて、頭の芯が痺れる。勇悟の手が服の裾から忍び込み、ウエストをなぞる。
その悩ましい手つきに、理性が吹き飛んでしまいそうになる寸前――。
「……泣いてるな」
「泣いてる、ね」
別室にいても響いてくる真志と大志の泣き声が、私たちを現実へ引き戻した。