天才外科医と身ごもり盲愛婚~愛し子ごとこの手で抱きたい~
キスの余韻でぽーっとしたまま遊園地を出た後、ショッピングモールに移動した。
勇悟は私の手を引いてひとつのジュエリーショップに入店すると、上品な笑顔で私たちを出迎えた店員の女性に「彼女に似合いそうなネックレスを」とリクエストした。
半分夢の中にいるみたいに惚けていた私は、その言葉でハッと我に返り、思わず勇悟に耳打ちする。
「な、なんで、ジュエリーショップ? しかもここ、すごく高級なお店だよ」
「なんでって、誕生日プレゼント。お前になにが似合うのか、実際に見てから決めたかったから」
「えっ」
さらりと宣言した彼に、思わず頬が熱くなる。間もなく先ほどの女性店員がいくつかのネックレスをトレーに乗せて、私たちの元に戻ってきた。
「こちらなんていかがでしょう。気に入ったものがあれば、ぜひご試着されてみてください」
遠慮がちにトレーを覗くと、まばゆいネックレスが、三種類。プラチナチェーンのものが二種類とピンクゴールドチェーンのものが一種類あり、気になったピンクゴールドの方を、おずおず「こ、これ……」と指さす。
先端のチャームは小さな雪の結晶の形をしており、中央にひと粒のダイヤがきらりと輝いていた。