天才外科医と身ごもり盲愛婚~愛し子ごとこの手で抱きたい~

 さっそく試着させてもらい、鏡を覗く。

「うん。かわいいんじゃないか。これに決める?」
「……本当にいいの?」
「俺、けっこういい年した社会人だから、そんなに遠慮されると逆に恥ずかしいんだけど」
「じゃ、じゃあ、お願いします!」

 そっか……。こういう時は、あんまり遠慮すると男の人に恥をかかせちゃうのか。

 男性から高価なジュエリーをプレゼントしてもらうなんて初めてだから、つい申し訳ないような気がしてしまったけれど、素直に喜べばいいんだよね。

 ネックレスを包んでもらい店を出たところで、私は改めて勇悟にお礼を言った。

「ありがとう。ネックレス、大切にするね」
「どういたしまして。次はどうする? どこか見たいところあるか?」
「えっとね……じゃあ、佳味百花!」

 私はほとんど店舗の場所を把握しているが、このショッピングモールに入っているテナントは大型店で、品ぞろえも多い。

 別に、欲しいものがあるわけじゃない。だけど、今ならクリスマスらしい海外のお菓子や食材、お酒なんかが揃っていて、きっと見ているだけで楽しいから。

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