月とカラスは程遠い
 昼休み。

「はああ、疲れたああ。」
机に顔を伏せながら吐き出す。

「瑠南が遅刻しかけるなんて珍しかったね~笑」
笑いながら楽しそうに話す友達の『ひめ』

「しかもなんか男の子と走ってるの窓から見えたよ!!」
すごく驚いた顔で問い詰めてくるのは『りか』

「二人とも落ち着いてよ笑笑」
いまだに疲れが取れない私は二人をなだめる。

「でもさ~、、あ。」
突然りかが話すのをやめ、
少しニヤついた顔で廊下のほうを指さす。

「りかどうした?」

りかが指さしている方向に目を向けると、

朝の男の子が立っていた。
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