月とカラスは程遠い
(どうしよう、、やばい!!!)
思わずしゃがんで隠れる。

 「え、どういうこと?」
 「知り合い?」
二人も一緒にしゃがみ込む。

「朝、私が遅刻しかけたのはあの男が泰陽くんの胸ぐらつかんでて、、それで、、」

 「あ~いつもの正義感で助けたのね~」
 「それであいつは怒って探してるのか~」
理解が早い二人。

「顔全然見てなかったけど、金髪とカラスって単語、、、」
思い当たる節しかない。

頭を抱える私に
 「ねぇ、瑠南、あれまずくない?」
突然ひめが真面目な声で言う。

「ん?」
私はもう一度外をこっそりのぞき込む。
すると
金髪男の前に泰陽くんが立ってるのが見えた。

 
 「瑠南、後輩くん助けに行、、」
 「ひめ、もう瑠南いないよ笑」

りかが振り返ったのは
すでに瑠南が走り出した後だった。
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