幼馴染 × 社長 × スパダリ
「涼介さんには、ご迷惑ばかりお掛けする私ですが、これからもよろしくお願いいたします。」
私は改めて涼ちゃんのご両親にご挨拶をした。
「涼介を、お願いしますね…」
涼ちゃんのお母さんが優しく微笑んでくれる。
すると、涼ちゃんは、私の手を両手で握って真面目な顔をする。
「萌絵、俺が自分の命に代えても、絶対に幸せにするからな…」
涼ちゃんの真剣な言葉に胸がいっぱいになった。
泣きたくないのに、涙が溢れてくる。胸が締め付けられる。
「涼ちゃん、私を選んでくれてありがとう…私も涼ちゃんが幸せでいられるように努力します…」
私達を見ながら、涼ちゃんのご両親は一緒に涙を流してくれている。
「お義父さん、お義母さん、よろしくお願いします…」
私は幸せだ。
こんなにも温かい家族が、私を迎えてくれるなんて…胸がいっぱいだ。