キラキラ星
俺は技や合気道への心構えはあるかもしれないが、自分自身と向き合っていなかった……

ただ強くなれば良い訳ではない。

技が上手くなれば良い訳でもない。

確かに兄弟のようなミツルがいないのは寂しい。

しかし、俺の合気道に向かう気持ちが間違っていた事に気がついた。

日々の努力…努力して上手くなり更に高みを目指す。
努力することは自分の人間性をも向上させていただけているんだ。

どんな環境や心境でも努力して頑張るか…

合気道に対して失礼な態度だったと反省した。


俺は、稽古場の隅で正座をし、手を膝に置き深い深呼吸を何度かする。

そして、また生徒たちの稽古を見学した。

時間になり全員で正座をして師範にお辞儀をし、稽古が終了した。

俺はすぐに鈴木師範のもとへ行き
「師範。俺は合気道に対して間違った気持ちがありました。本当にすみませんでした。」

「うん。坂田くん良くわかったね。
これからも、合気道も自分自身も向上するように努力していこうな。」


「はい! ありがとうございます」

師範はニコニコして頷いてくれた。
「じゃあ明日からは、違う生徒と組んで稽古だぞ」

「はい!」

「じゃあ、お疲れ様。気をつけて帰るんだぞ」

「お疲れ様でした」師範の試験は合格してるけど、まだまだ人間的に大きな器を持たなきゃだなぁ。

とぼとぼ歩いて帰宅した光だった。
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