苺にはもうなれない



「武岡さんのことが、好きです」



私の頬がみるみる熱を持っていく。

でも、構わないと思った。


伝えたくて。


私の中にある、こんな大きな気持ち。


武岡さんに知ってほしくて。






「えっ……」
武岡さんは固まってしまう。


それを見た時に。

あっ、しまった。

そう思った。






気持ちを伝えたいってことばかりを考えていたけれど。

武岡さんにとってこの気持ちが迷惑になるかもしれないとは考えてなかった。


それに告白したら、振られることだってあるんだ。



そう思ったら、どんどん血の気が引いていく。



「あ、あの、あの、あの、ごめんなさい。迷惑ですよね?勝手に好きだと思ってるだけで、その、付き合いたいとか言いませんから!」

早口で言う。


武岡さんの顔が見られず、顔を伏せた。




「言わないんですか?付き合いたいって」

武岡さんが静かな声で言う。


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