地味子な私が猫被りな御曹司と無表情な同級生に溺愛されています。

瑠斗さんの部屋


「そこのソファーに座ってくつろいで下さい。」

「あ。ありがとうございます。」

私は白色のソファーに座った。

あ。このソファー座り心地いいなぁ。好きかも。

「あの。このソファーってどこで買いました?座り心地が気に入ったので欲しいのですが…」

私は八坂さんに質問した。

「ああ。買ってあげますよ。」

と言われた。

「いや、自分で買うのと大丈夫です。どこで買いました?」

「だから買ってあげ──」

「ど、こ、で!買いましたか?」

「……○○のブランドのです。」

へぇ~あそこのなんだぁ~。今度寄ってみようかな。

なんて考えていると

「ブハッ!」

と、笑い声が聞こえた。

え?

八坂さんの方を見ると肩を揺らして笑いをこらえているようだった。

「え?あの…八坂さん?」

「なんなの君…まじで金目当てじゃないじゃん…ククッ…」

あ、あれ?な、なんだか雰囲気が…?

「あ~…演じてるのバカらしくなってきた…」

え、演じてる!?

「ごめんね。俺、こういう感じの人間だからさ。」

ま、真面目さんからチャラ男さんになってしまった!

「な、なんで演じてるんですか?」

「ん~。金目当ての女か確かめるため?」

か、金目当て!?

「まあ。最初は顔が目的なのか確かめようと思ったんだけど~…見合いのときに行ってたのが本当っぽいから金なのかな~って」

「お、お金には困ってないです!」

「だよね~」

なんだか八坂さんと喋ってないみたい…

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